<交通事故治療の流れ>
目次
1.はじめに
2.交通事故後のお悩みはございませんか?
3.必ずご確認ください!交通事故治療における4つの重要ポイント
4.整形外科で交通事故治療を受けるメリット
5.整形外科と整骨院の違い
6.交通事故発生から治療までの流れは?
7.交通事故治療におけるよくある質問
交通事故に突然遭われたことで、身体も心も大変お疲れのことと存じます。交通事故は予期せず急に起こるため、交通事故後の治療に必要な様々な手続きから治療を受けるまでの流れ、交通事故の治療費のことなど、被害者の方の多くは様々な疑問を抱えていらっしゃいます。
また、交通事故の直後は神経が興奮することなどにより症状に気付きにくい場合もありますが、時間が経過して様々な症状が出現することがあります。交通事故においては、予期しないタイミングで強い衝撃を受けるため、事故直後、または数日後や数週間後に痛みやしびれ等の症状が出現し、その後も不快な症状が長く残ってしまうことが少なくありません。
交通事故に遭われた被害者の皆様が、後遺症を残すことなく適切な治療を受けられるよう、当院は診断・治療を通して精一杯サポートいたします。
このような場合はご相談ください
①交通事故にあってしまった
②事故の後に、痛みやしびれ、違和感・不快感が出てきた
③いまのところ痛みや違和感はないが、念のため診察・検査を受けたい
④これから症状が出てこないか不安である
交通事故によって引き起こされる、よくある症状
①痛み(首・背中・腰・肩・手足など)
②首・腰・手足が動かしにくい、動かせない方向がある
③手足に力が入らない、力を入れにくい
④手足にしびれがある
⑤明確な痛みやしびれはないが、首・肩・腰周辺の違和感
⑥頭痛・吐き気・めまい
⑦睡眠障害・記憶力低下
3.必ずご確認ください!交通事故治療における4つの重要ポイント
①自賠責保険を適用することで、治療費は原則無料です!
交通事故における被害者の過失割合によって変動はありますが、 自賠責保険を利用することで自己負担金なく、交通事故の治療が受けられます。自賠責保険の加入は、車を運転する全ての方に義務付けられており、被害者の多くの場合は自賠責保険が適用されます。
また、 交通事故の加害者や自損事故の場合は、ご自身の健康保険を使っての治療、または自費扱いとして後日患者様から保険会社へ請求することができます。
②交通事故に遭ったら、必ず警察署で『交通事故証明書』をもらいましょう!
加害者側の自賠責保険を適用して治療費や慰謝料を請求するためには、警察署で『交通事故証明書』を交付してもらう必要があります。当院にご来院される場合は、必ず事前に警察署に行ってください。
③中村整形外科に通院する旨を保険会社に伝えましょう!
交通事故が原因で通院する場合の治療費は、基本的に加害者側の保険会社が支払います。自賠責保険、任意保険から治療費を支払う際は、保険会社に中村整形外科に通院する旨を伝えておきましょう。
※当院に通院する旨をお伝えいただかないと、治療費は自己負担になります。
④症状がない場合も医療機関で早めの受診を!
ⅰ 治療効果を上げるために
交通事故で受けた身体の痛みや不調は、できるだけ早く診察を受け、適切な治療を開始することが大切です。より早い回復や、症状の慢性化を防ぐことができる可能性が高まります。
ⅱ 治療を適切に受けるために
「診断書(交通事故によるけがを証明するための書類)」、「後遺障害診断書(交通事故の治療後も症状が残ることを証明する書類)」は医師のみが作成・発行できます。ただし、下記のようなケースの場合、「診断書」や「後遺障害診断書」を作成・発行できかねる場合がありますので、十分にご注意ください。
・交通事故に遭われてから医療機関に受診するまでの時間経過が長くなると、身体の症状・不調の原因が交通事故と証明することができないことがあります。
・初めて診察された日から時間が経過している、または通院頻度が少ない場合は、治療の意思がないと判断されることがあります。
交通事故直後は症状がなくても、後から症状が出てくるケースがよくありますが、上記の理由で「後遺障害診断書」が発行できない場合、後遺障害を前提とした慰謝料等に関する示談交渉や損害賠償金を受け取れない可能性があります。
①医学的根拠に基づいた診断・治療
ⅰ 整形外科では、レントゲン・MRI検査などによって骨や腱などの状態をはっきりと調べることができます。当院では、大学病院や基幹病院で整形外科の研鑽を積んだ整形外科専門医が医学的根拠に基づいた診療を行っています。自覚症状があまり無い場合でも、はじめに骨の損傷等の重大な障害の有無を確かめておくことが大切です。
ⅱ整骨院や接骨院では検査・診断・薬の処方等の治療はできず、基本的には施術を受ける場所であるため、重大な骨や腱、関節等の異常を発見できない可能性があります。
②痛みやしびれといった症状のできるだけ早い緩和
ⅰ 痛みやしびれはそれだけでも辛い症状ですが、その痛みやしびれがある周囲の組織の緊張が高まって血行が悪くなると、治癒にも悪い影響を及ぼします。痛む部位をかばって動くことで他の部分に負担がかかり、症状が広がったり、別部位の痛みにつながることもあります。
ⅱ 当院では痛みが強い場合に、痛みに効果的な薬物療法やブロック注射などを組み合わせることで、より早く、的確に痛みが緩和できるように治療をしています。
③国家資格である理学療法士による専門的なリハビリテーション
ⅰ 当院のリハビリテーション科には、国家資格である理学療法士を持つリハビリ専門の スタッフが在籍しています。理学療法士は、医師の指示の下、医学的根拠に基づいた運動器リハビリテーションを行うことができます。
ⅱ 整骨院や接骨院でも柔道整復師による施術は受けることはできますが、医師の指示のもと、骨・筋肉・靱帯・関節・軟骨・神経等の運動器リハビリテーションを行うことができるのは理学療法士、または作業療法士だけです。
④予約不要の物理療法機器を用いた治療
当院では予約を必要としない首や腰の牽引器、リラクゼーションを目的としたウォーターベッド、電気治療機器などの物理療法機器による治療を受けることができます。リハビリに通う時間が取れない方でも、空いたお時間に治療を受けることができます。
⑤後遺症認定に必要な「後遺障害診断書」の発行可能
後遺障害の認定に必須である「後遺障害診断書」の発行が可能です。後遺症が残った場合において、加害者や保険会社との慰謝料などの示談交渉を行う際には、「後遺障害診断書」による等級認定の申請が必要になります。
整形外科と整骨院の大きな違いは、医師がレントゲンなどを使用して診断をすること、医師が薬を処方すること、医師の診断の下で理学療法士による専門的な個別リハビリ、様々な物理療法機器での治療ができることです。
整形外科 | 整骨院 | |
---|---|---|
レントゲン | 〇 | × |
MRI※紹介させていただきます | 〇 | × |
急性期疾患(骨折・捻挫など) | 〇 | 〇 |
慢性期疾患(腰痛・膝痛など) | 〇 | × |
薬の処方 | 〇 | × |
ブロック注射 | 〇 | × |
リハビリの内容 | 医師の診断に基づく 理学療法士による専門的なリハビリ+電気治療(物理療法) |
柔道整復師による 個別マッサージ+物理療法 など |
後遺症診断書 | 〇 | × |
①交通事故に遭われたら、直ちに警察へ届け出
交通事故に遭われたら、警察に届出をしましょう。その際には、自動車保険(自賠責保険・任意保険)を請求する際に必要となる「交通事故証明書」の発行も併せて行う必要があります。
②保険会社に連絡
当院に受診することをご契約の保険会社にお伝えください。保険会社から当院 に連絡が入りましたら、当院より保険会社への請求の段取りをします。
③ご来院・受付
受付する際に、必ず交通事故治療による来院である旨をお伝えください。その後、問診表をお渡ししますので、問診票へのご記入もお願いいたします。
④診察・検査
医師が診察し、患者様の症状についてお伺いします。必要に応じて各種検査 を行います。(※毎月、必ず担当医師の診察を受けてください。)
⑤治療・リハビリテーション
診察結果をもとに、治療方法のご説明をします。ご要望、ご質問など遠慮なく何でもお伝えください。
治療は、痛みや炎症などを和らげるために、お一人お一人の状態に合わせて薬物療法等を行います。また、より早い症状緩和のために、当院では国家資格である理学療法士がマンツーマンで細かいリハビリテーション(予約制)を行っています。さらに、症状に応じて物理療法(予約不要)を併用する場合もあります。しっかりと症状が改善するまでリハビリテーション・物理療法を受けていただくことをお勧めしています。
Q:交通事故治療にかかる期間はどれくらいですか?
患者さんによって症状や重症度等の状況が異なるため一概に言えませんが、症状としてよくある「頸椎捻挫」「腰椎捻挫」のようなむちうち症状に関しては、3か月~半年程度で治療を終える方は多いです。
具体的な治療期間につきましては、医師による診察後や治療の経過に応じて、適宜個別にご説明をさせていただいております。
Q:現在通院をしている医療機関から中村整形外科への治療に変更したい
他院に通院されている場合においても、当院での治療に切り替えることは可能です。その際は、現在通院されている医療機関からの紹介状をご持参ください。また、当院にご来院される前に、保険会社へのご連絡もお願いいたします。
Q:整骨院に通いながら、中村整形外科にも受診・通院することはできますか?
交通事故治療においては、当院医師による定期的な診察が必要です。原則、当院では整骨院と併用をお受けしていませんが、事情によりご希望の場合は医師にご相談ください。
Q:交通事故治療における通院によって、どのような補償が得られるのでしょうか?
交通事故治療においては、被害者救済のため、保険による補償が用意されています。ご加入の保険によって違いはありますので、詳しくは保険会社にお問い合わせください。
交通事故治療での通院によって得られる補償の例
・治療費:交通事故治療でかかった治療費や薬の費用
・慰謝料:医療機関に通院された日数や治療費にかかった費用に応じて支払われる費用
・交通費:交通事故治療での通院かかった交通費
・休業損害:交通事故が原因の症状により仕事ができないことによる損害補償